皮膚科の病気

当院では、利用者に安心して医療を受けていただくために、安全な医療をご提供するとともに、利用者の個人情報の取扱いにも、万全の体制で取り組んでいます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは?
生後2〜3ヵ月頃からはじまる、かゆみがあり、慢性的にくりかえす湿疹のことをいいます。原因は、まだ明らかではありませんが、アレルギーをおこしやすいアトピー素因と、バリアー機能が低下した乾燥肌が関連するといわれています。
治療方法
ステロイド外用剤、保湿剤などのぬり薬、かゆみをおさえるのみ薬で治療します。日常生活では、皮膚を清潔に保つ、汗やストレスをさける、などに気をつけてください。短期間で治る病気ではなく、症状に応じて薬を変更するので、定期的な通院が必要です。
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いぼ

いぼとは?
いわゆる「いぼ」には、医学的にいくつかの疾患がふくまれており、それぞれ治療方法も異なります。
治療方法
1. 尋常性疣贅(じんじょうせい ゆうぜい)
ヒト乳頭腫ウイルスの感染による病気です。手足にできやすく、表面がざらざらでもりあがっています。 治療は、液体窒素による冷凍凝固をおこないます。数ヶ月から半年以上の通院が必要です。
2. 伝染性軟属腫(でんせんせい なんぞくしゅ)
いわゆる「水いぼ」です。伝染性軟属腫ウイルスが感染して、数ミリ程度の白いぶつぶつが単発または多発します。幼児に生じ、小学校に上がるころには自然に治りますが、それまでに、ほかの子にうつしたり、自分でひっかいて数がふえることもあります。
治療は、自然に治るのを待つか、ピンセットでつまんで取ります。当院では、痛み止めのシールをはってから除去しており、ほとんど痛みを感じません。
3. 脂漏性角化症(しろうせい かっかしょう)
表面がざらざらで黒〜茶色のもりあがったできものです。高齢の方の顔に多発しているできものは、ほとんど、この脂漏性角化症です。
治療は、液体窒素による冷凍凝固、切除などをおこないます。
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にきび

にきびとは?
皮脂、角質、化粧品などが毛穴につまってふくらんでいるものです。この毛穴に細菌が感染すると、赤くはれたり、膿をもつことがあります。
治療方法
毛穴のつまりをなくすことが治療の第1歩になるので、1日2回は洗顔してください。感染のない軽症のにきびは、毛穴のつまりを改善するぬり薬で、赤くはれたり膿をもっているにきびは、抗生物質のぬり薬とのみ薬で治療します。治療は数ヶ月にわたることも多く、根気が必要です。
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水虫

水虫とは?
白癬菌(はくせんきん)というカビの菌が感染した病気です。白癬菌は高温多湿を好むため、足によくできますが、爪、股、体、手にできることもあります。指の間の皮が白くふやけてむけたり、水疱ができたりします。爪水虫は、爪が白くにごり、厚くなります。
治療方法
ぬり薬で治療します。再発することが多いため、症状がなくなっても最低1ヶ月はぬり続けてください。
爪水虫の場合、ぬり薬は爪の中までは入りにくいので、のみ薬による治療が必要です。
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じんましん

じんましんとは?
蚊にさされたように、もりあがって赤くなり、かゆみが強い症状がでます。よく食べ物が原因といわれますが、食べ物のアレルギーで出ることは1〜4%程度で、70%以上が原因不明です。
治療方法
抗ヒスタミン薬というのみ薬で治療します。くりかえすときは、数ヶ月以上のみ続ける必要があります。
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皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせい しっしん)

皮脂欠乏性湿疹とは?
皮膚の脂や水分がすくなくなり、すね、腰まわり、背中などが乾燥してかゆくなる病気です。空気が乾燥する秋から冬にかけて症状がではじめ、湿気の多い夏には軽快します。
治療方法
保湿剤やステロイド外用剤などのぬり薬、かゆみをとめる飲み薬で治療します。日常生活では、お風呂でゴシゴシ洗わない、お風呂上がりに薬をぬる、加湿器で湿度を保つ、暖房器具を使いすぎない、なども心がけてください。
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脂漏性皮膚炎(しろうせい ひふえん)

脂漏性皮膚炎とは?
皮脂の多い頭や顔などに、赤いかさかさが生じる病気です。生後数ヶ月の乳児や成人に発症します。頭のフケ症はほとんどが脂漏性皮膚炎と考えられています。原因は、はっきりとわかっていませんが、皮脂の多いところを好むカビの菌の関与が注目されています。
治療方法
主にぬり薬で治療します。ステロイド外用剤やカビの菌に対する外用薬を使用します。乳児の脂漏性皮膚炎は自然に治りますが、成人に発症したものは、再発をくりかえすことがあります。
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手あれ

手あれとは?
おもに利き手の指先からはじまり、かさかさ、亀裂、かゆみなどが生じます。特に主婦、美容師、飲食店員など手を使う仕事をする方によくみられます。職業病ともいえます。
治療方法
保湿剤やステロイド外用剤などのぬり薬で治療します。かゆみが強いときはのみ薬を併用することもあります。水仕事のときは木綿の手袋の上にゴム手袋をし、手を洗いすぎないようにしてください。日々の生活が悪化原因であることが多く、良くなったり悪くなったりをくりかえします。
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脱毛症

脱毛症とは?
性別や年齢に関係なく円形に毛がぬける円形脱毛症と、男性が年齢とともに髪がうすくなる男性型脱毛症があります。円形脱毛症はストレスが原因とよくいわれますが、必ずしもそうではなく、原因不明のこともあります。
治療方法
円形脱毛症に対しては、症状に応じて、ぬり薬やのみ薬、冷凍療法などをおこないます。男性型脱毛症に対しては、プロペシアというのみ薬で治療しますが、これは自費診療になります(初診料3,000円、再診料,1500円、プロペシア28日分9,200円程度)。いずれの脱毛症も数ヶ月以上の治療が必要です。
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皮膚のできもの

皮膚のできものとは?
皮膚のできものはたくさんありますが、良性のできものと悪性のできものに分類されます。良性のできものは、ほくろに代表され、大きさにあまり変化がありません。悪性のできものは、皮膚がんに代表され、急に大きくなったり、ほかの部位に転移したりします。
良性か悪性かは見ただけで診断できることもありますが、診断がつかない場合は、皮膚の一部をとり細胞を顕微鏡でしらべる検査が必要になります。
治療方法
治療の基本は切除です。良性のできもので大きさが1cm程度であれば当院で手術します。手術時間は30分から1時間くらいです。手術のほとんどは保険適用があります。良性でも大きいものや、悪性のできものは、ほかの病院を紹介します。
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